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写真をデータ化するときの「解像度」。基本と応用のハナシ

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シワ姫

はーい!シワ姫よ!
8のつく日は「笑いジワ」の日の姫ブログ。

今日はプリント写真やアルバムをデジタル化で整理する時の
「解像度」の話を書くワね。
自分でデジタル化(スキャニング)するにしても、業者に頼むにしても
写真をデータ化するためには「解像度」の設定が必要ヨ。
これは実は一言でこの解像度でいい!と言い切れない部分もあるのヨね。
そんな話も織り交ぜながら・・・。

「解像度」ってなあに?

そもそも「解像度」ってのが難しい言葉よね。

画像のきめ細かさを表す尺度。コンピューターのディスプレー、テレビ、デジタルカメラや携帯電話の液晶画面の場合、画面を構成する画素の横と縦の積で表す。プリンターの出力やイメージスキャナーの読み取りの場合は、1インチあたりのドットの数(dpi)で表す。

講談社「IT用語がわかる辞典」より

ディスプレイの解像度と画像データの解像度がごっちゃになると解りづらいのよね。
写真のデータ化の話なので、画像データの解像度の話をしたいから、
上記の説明でいくと「1インチあたりのドット数」と考えてもらったら良いワ。

ドット数って何よ?!・・・って?
点描の絵をイメージしてもらうといいかもしれないワね。
ほら、点描で有名なスーラの絵とかサ。
(ジョルジュ・スーラ:Artpedia アートペディア/ 近現代美術の百科事典)

あの絵でいうと、点(ドット)の密度が高いほど、画像がなめらかということよ。

写真から写真を複製するときの「解像度」の基本

写真を焼き増ししたい!
でもデータはなくて、プリントだけ持っている!
というとき、そのプリントを写真店に持ち込めば複製してくれるのはご存知かしら?

お店では「P to P」(プリントからプリント)と呼んでいるのだけど、
原本の写真をスキャニング(データ化)して、それをプリントしているのよ。

このとき、持ち込まれた原本の写真が例えばL版だとするワね。
これを同じサイズでもう1枚欲しいとする。

こういった時、つまりプリントに展開する時、
基本となる解像度が300dpiってワケ!

つまり同じサイズに複製したい場合には300dpiでスキャンすればいいってことヨ。

でも例えば、「このL版写真を引き伸ばして欲しい!」
であれば?

このときは、スキャン時の解像度を高くしないとダメ。

原本がL版で複製プリントは2Lで欲しいといった場合なら、
面積が二倍になるので、解像度も二倍にするの。
300dpiを基本として面積比で増やせばいいワ。取り込み解像度は600dpiになるってコト!

「A4サイズに引き伸ばしたい!」
ということなら、面積が約4倍になるから、
300×4で1200dpiでデジタル化することになるワね。

じゃあ、解像度は高い方が安心なの?

・・・って話になるのだけど、
解像度を高く設定すると、実はスキャニング自体も少し余計に時間がかかるワ。
じっくりとスキャンするからよ。
そして、データサイズも大きくなってしまうから、

  • 読み込みや表示に時間がかかるとか、
  • データを移動するときに時間がかかるとか、
  • おおきなサイズのハードディスクが必要になるとか、

そんな風に取り回しが大変になる、ということがあるワ。
だから決して、大きければ大きいほど良いというわけでもないのヨね。

L版写真をTV画面で見れれば十分なんだけど?

上記の話はデータ化した写真を再度プリントすることを想定しての話だけど、
もしかしたら、プリントはもうしない、TV画面やスマホ、パソコンのディスプレイで見たい!
それで十分!
という人も多そうよね。そういうことなら300dpiで十分ヨ。
スマホなど小さな画面で見れたら良いということならもっと少ない解像度でも実は大丈夫。

だけど、データ化は原則として「元に戻せる」ようにしておくことが大事だから、
原本のサイズと同じサイズに戻せるようにする。
という意味で、最低でも300dpiをキープしておくことをオススメするワ。

写真整理のゴールは途中で変わることもある

ただ、最初はたとえば「スマホで見れたらいい」と思って始めた写真のデータ化も
あとで「フォトブックにしたい!」「大伸ばしして友達にあげたい!」
そんなことも出てくるものなのよネ。
フォトブックに見開きで1枚の写真をレイアウトしたくなった!・・・とかネ。
そうなると、もしかすると適切な解像度には足りないかもしれない。

TVで見れば十分なんだけど、4Kなど画質の良いTVに買い替えた!なんて場合も
綺麗に見たかったら高解像度の方がいいワよね。

ここがちょっとした盲点ね。

  • 大伸ばしにするかもしれない!
  • この写真はお気に入りで大事!

そんな写真は注意しておくと良いということになるワ。

始めから大きめ解像度でデータ化するか、
原本は捨てずにとっておく、とかしておく。

そこまでやっておけば後悔はしないんじゃないかしらね。

そうなると作業はちょっと煩雑になるから、解像度はとにかく一律!と、
妥協するのも一つの手よ。

拡大して、なおかつ綺麗に仕上げるのは実は大変

余談だけど、そもそもの話として。
写真を拡大する・・・というのはね、
いくら解像度をあげても、アラが目立つということはどうしてもあるのよ。

だから腕の良い写真店さんや業者さんに拡大複製をお願いすると
ただデータ化するだけではなく、
見栄えがよくなるようにレタッチ(加工)してくれたりするのヨね。

お客さんは、そこまでやってくれているとは気づかないことの方が多いんだけど、
自分でデータ化すると、そのスキルの違いには気づくかもしれないワ。

そんなわけで、ま、姫だったらだいたいの写真は300dpiでデータ化しちゃうかしらねえ。
大きくしたい写真ってのは原本も大きかったりすることが多いから
例えば2Lの写真が原本で、それをまた2Lにしたいなら、300dpiでいいわけだしネ!

参考になれば幸いヨ。