カオルPです。
写真整理協会理事をしています。
「写真整理、やらなきゃ〜」と思うものの、何だかよく分からない言葉ですよね。
今日はカオルPの経験と知見を結集して、写真整理の基本のキをお伝えします。
※本記事は2023年2月7日に公開したものですが、2023年6月3日に加筆して再度アップしました。
写真整理の基本の流れ
写真は現在アナログ(プリントされたもの)とデジタル(データ)が混在しています。
また、それぞれがあちこちにあります。
アナログなら、アルバムにされていたり、お菓子の缶に入っていたり。
データならパソコンに入っていたり、SDカードに入っていたりです。
ちょっと面倒ですが、整理の基本として「一元化」をオススメしています。
どう一元化するかというと、全てデータにします。
全ての写真をプリントで持つことはコスト的にも管理の上でも現実的ではありません。
大量にあるデジタル写真を全てプリントすることは無理もありますし、あまり意味がありません。
基本は新しいフォーム(アナログではなくデジタル)に揃えていく、というのが世の常ですよね。
なのでデータに一元化なのです。
ただ、写真をデータにすると、
- サッと見ることができない
- データ破損の心配
がつきまといます。そういった不安をなくすことも踏まえ、写真整理の基本の流れはこうなります。
- 古い写真(プリント)もデータ化し、写真をデジタルに一元化
- 一元化したデータは管理しやすい「おもいでばこ」へ
- データ破損に備えてバックアップを
- 写真を見返し、楽しむためにアルバム化(バックアップにもなる)
ちょっと面倒ですが、この流れ↑が今最もオススメできる方法です。
古い写真(プリント)をデータ化する必要がなければ(1)は不要ですし、
(2)は「おもいでばこ」でなくパソコンやクラウドでも構いません。
ですが、家族写真であれば「おもいでばこ」を使うメリットがとても大きいため、
一推しとしています。
以下、各ステージのポイントを紹介しますね。
1)古い写真もデータ化し、写真をデジタルに一元化
アルバムの写真や、箱や缶に入ったままの写真はかさばりますよね。
それらをデータ化するだけで、非常にコンパクトに収まります。
お家のお片付けという点でもメリットは大きいです。
データ化というと難しいですが、スキャナーを使えば簡単。
写真のデータ化には適切なスキャナー設定がありますが、機器としてはこちらをオススメしています。
写真のデータ化に関して、退色復元や赤目補正など、様々な機能を搭載しています。
こちらの機種以外にも更に高速なスキャナーもあります。
実際にはアルバムに貼られた写真などは剥がす必要があるので、工夫は必要になりますが、
「写真はデータ化できる」と知っておいてください。
業者へ頼んでデジタル化することも可能です。
お近くの写真店に相談したり、写真整理アドバイザーに相談するのも良いでしょう。
デジタル化で有名なところとしては「節目写真館」があります。
2)一元化したデータは管理しやすい「おもいでばこ」へ
写真が全てデータとなったら、そのデータをどこかに格納しなくてはいけません。
一番に思い浮かぶのは「ハードディスク」だと思います。
その選択肢は否定しません。
ただ、そこに入れてしまうと、その中身を確認するのは大変だと思いませんか?
パソコンが必要ですし、整然とフォルダ分けしていたとしても、その画像を確認するのは手間がかかるのです。
「おもいでばこ」は写真専用パソコンと言い換えることもできる製品。
こちらならとても簡単に写真を一元化し、画像を確認するのも楽々のため、写真データの保存には「おもいでばこ」を一推しとしています。
「おもいでばこ」についてはこちらの記事もどうぞ。
「おもいでばこ」が家族に最強な3つの理由〜オススメの使い方とモデル選び〜
3)データ破損に備えてバックアップを
データはアルバムのように劣化(傷んだり、色褪せたり)せず、場所も取らないという意味で
メリットは大きいです。
ですが残念ながら、
ふとした機会に壊れてしまう、なくなってしまうというリスクを抱えているものです。
お仕事でもデータの管理は気を使いますよね。
写真も同じ。基本的にはバックアップが重要になります。
Googleフォトなどのクラウドを使うのは便利ですが、そこにしかないという場合は注意が必要です。
基本、クラウドは個人のアカウントですので、他の人がそこを見るのは工夫が必要ですし、
サービスがなくなったり、仕様変更で値段が上がったりすることはあるからです。
クラウドにある写真でアルバムを作りたい!
といった場合にはダウンロードが必要で、その時もしスマホしかなかったら容量的にアウトかもしれませんね。
4)写真を見返し、楽しむためにアルバム化
大量に写真が撮れる時代ですので、気をつけていないとあっと言う間に「おもいでばこ」もいっぱいになってしまうでしょう。
「おもいでばこ」内で、ある程度整理をすることも必要です。そうしておけば「おもいでばこ」がデジタルアルバムとしてとても見やすくなるからです。
「おもいでばこ」はアルバムとしても機能するため、そこで完結するのも良いかもしれませんが、
やはり、大切な写真を大事な人と見返すためには、アナログは強いです。
アルバムやフォトブックといった形にすると心に深く残りますし、壊れる心配がないからです。
親が残してくれたアルバムや、卒業アルバム。
アルバムではないですが、寄せ書きやサイン帳(知ってるかな?)。
形に残っているからこそ見返すことができ、自分の心の財産になることはあるものです。
さきほど、データのバックアップのことを書きましたが
アナログで残すことは最強のバックアップにもなります。
今は写真集のようなアルバムを作ることが可能な時代になりました。
データをまとめず、スマホから直接フォトブックを作り、スマホ側のデータを削除する!
といったかなり合理的な方法をとられる方もいらっしゃいます。
それはそれで考え方としては悪くありません。
ただ大事な写真は撮影時のデータをそのまま(解像度の高いまま)とっておく方が良いでしょう。
後々、大きな写真が必要になったり、何かに展開したい(結婚式のスライドショーなど)となった場合には重宝するはずだからです。
フォトブックから再度デジタル化ということも出来ますが、
フォトブックは沢山写真をレイアウトできる一方で、1点1点を小さくしてしまうこともありがち。
そこからまたデジタル化するとなると画質は落ちてしまうので、そこは知っておいてくださいね。
というわけで写真整理協会では現在、
「ScanSnap」でデータ化、データは「おもいでばこ」へ。
そして見やすい「形」にもする、ということを「写真整理」と考えています。