写真整理アドバイザーでもある西塔カオルです。
写真の整理は写真を捨てる事ではないという話をよくしますが、
今日は「写真を整理する」=「アルバムやプリントを捨てる・減らす」をしたい場合のコツや注意について書こうと思います。
2021年8月15日公開記事。最終更新日2021年12月18日。
写真を捨てる前に!
写真だけでなく紙(書類)の整理というのは時間がかかる割に、片付け効果(容積の減り具合)が小さいです。
それで面倒になってエイや!と全捨てする! これ、意外とあるある。
これも1つの方法といえばそうですが、注意点を1つだけ。
関係者がいるのに勝手に捨ててしまうのはよくないです。
捨てる写真が家族写真といった場合は一旦立ち止まり、ご家族に「見たい?」と一言聞く。
「見たい」と言われれば1度でもいいので皆で見てみる。
お盆でも正月でも誕生日でもいいし、今ならおうち時間が長いので、それくらいの時間は取れますよね?
捨てるのはそれからでも良いと思います。
写真を捨てたいけど、供養したい
写真は捨てても良いのだけど、ゴミに出すのではなく供養したい。
といった気持ちの方もいらっしゃいます。
大事にしていたオモチャとのお別れなど、お礼をかねて供養するようなケースもありますよね。
最近は「写真供養」というワードもよく聞くようになり、検索すると神社やお寺など対応しているところが出てきますよ。
少量から気軽に頼めそうなところとしては「みんなのお焚き上げ」があります。
写真以外のものもお願いできます。捨てづらいお守りなんかは頼みやすそう!
写真を減らす時、残す写真のポイント!
さて、ようやく本題です。
写真を減らす時、良いものだけ残して減らしたいですね。
捨てるものを選ぶのではなく、残したいものを選ぶ方向で写真をチェックしていきましょう。
その時にどんな写真を残すと良いかポイントを紹介します。
- これは捨てられない!という第一印象のものは残す
- 記念写真(写真館で撮っている、行事の時に撮っている)は残す
- 似たような写真が多ければ1〜2点に絞る
- 集合写真(横に人が並んでいる写真)は残す
これらは基本的に、自分にとって「良い写真」であり、「自分のこと」や「自分と周囲の関わり」が分かりやすい写真です。残された側もその人を知るのに役立つのではないでしょうか。
こういった写真を残していく事で、継承する必要のなさそうな写真が、はじかれていきますよ。
「念のため」と「メモ」は要らない!
念のために撮るから写真が多い
デジカメスマホ時代になり、いつでもどこでも写真を撮れるようになったと思います。
そして「ここぞ!」という時は、同じシーンを何枚も撮りますよね。結果似たような写真がたくさん出来上がります。
これ、フィルムカメラ時代からそうなんですよね。むしろフィルム時代だからこそコストがかかる分、念のために撮っていたのかもしれません。似たような写真たくさんありませんか?
記念写真、集合写真的なものは、複数枚撮っていると思います。そんな写真は良いものだけ残すようにする。それだけでもかなりスッキリします。
スマホの写真ロールも同じです。たくさん撮りすぎたり連写したりした時は、良いものだけ残してあとは削除するとかなり見やすくなります。
今も昔も写真はメモ代わりに使っているから
スマホは手帳的な役割もするので、仕事のメモなどを写真に撮る場合もあるでしょう。
手書きでメモするより早く、多くの情報が入ります。
こうったことはフィルムカメラ時代もそうで、時刻表なんかを写真に撮りプリントしていたケースもあると思います。プリントしてあるから単純に残っている。そういう写真を残す必要はあまりないですよね。
ちなみに、古い時刻表なんて歴史的価値を感じて面白く思うということはあるでしょう。
それが趣味なら残しても面白そうです。
情報としてのメモ以外にも「自分が何か感じたから」撮っているというものもあるでしょう。
これはもはや、日記に近いものなのですが、写真の場合は、何故撮ったか全く覚えていないケースもあるし、日記を後生大事にとっておくか、という話ですね。
まとめ:全捨てや全紛失の寂しさ
写真やアルバムを整理したいという場合、残された人が困らないようにという想いが一番のようですね。その相手のことを思えば、どんな写真を残していくのが良いのかは見えてくると思います。
大袈裟な言い方かもしれませんが、写真は「生きた証」といいます。
何も残っていないは、信じるものがないに繋がったりもするもの。
全捨てや全紛失がもっとも寂しく悲しくなることかもしれませんね。