カオルPがリーダーをつとめる「あんしんアルバムプロジェクト」。
「あんしんアルバム」には
「冊子タイプのミニアルバム」と
「携帯しやすいカードタイプ」の二種類があります。
いずれも非常時や災害時の備えとして用意していただくことをオススメしています。
「防災アルバム」「非常用アルバム」「もしもアルバム」などと呼ばれることもあります。
写真をプリントしない時代かもしれませんが、このアルバムだけは是非作っていただきたいアルバムです。
※「携帯用しやすいカードタイプ」については、こちらの記事をご覧ください。
家族みんなで持ちたい!写真付き緊急連絡先カード(あんしんカード)
本記事では「冊子タイプのミニアルバム(以下「あんしんアルバム」)」を紹介します。
※2020年4月25日公開記事。最終更新日2023年9月1日。
「あんしんアルバム」の役目
「あんしんアルバム」の大きな役目はこちらの二つです。
- 家族の安否確認としての情報収集ツールとしての役目
- 非常時の不安解消や災害時の心の安心を助ける役目
津波や水害など災害で失って後悔するものとして、実は写真はトップクラス。
写真があるだけで「心の大きな支えになる」ということは失ってこそ強くわかるのだろうと思います。
写真データを紛失した時もそうですよね。
非常用持出袋にホッとするものを入れる
「あんしんアルバム」は非常用持出袋に入れていただくことをオススメしています。
電話のそばや玄関など家族の分かりやすい場所に置いておくのも良いです。
昨今、非常時こそ心がホッとするものが必要だと言われるようになってきました。
非常用持出袋、避難リュックにそういったもを入れておくことは良いことです。
- お気に入りのぬいぐるみやタオル・毛布(お子さんなど)
- チョコレートなど甘いもの
- 落ち着くアロマオイル など
写真ならホッとする上、情報ツールとしても役に立つ
可愛らしいものを見ると、愛情ホルモン「オキシトシン」が出て幸せな気持ちになるそうです。これは写真でもOKということがわかってきているとか。
ということは写真を眺めることもホッとするはずですよね。実際そうだと思います。
そこで、
- 写真
も是非、非常用持出袋に入れておきましょう。
家族の連絡先や、お薬情報など、スマホに入っている情報かとは思います。
ですが、非常時のことを考えるとスマホは電波や充電の問題で使えないことも十分に想像できます。「紙で」あることはとても重要です。
「アルバム(写真)」に家族の連絡先を入れる!
紙で持つ情報として家族の連絡先があると良いのはもちろんです。
「あんしんアルバム」には写真だけではなく、家族の「情報」も入れましょう。
非常時に、家族と一緒とは限りません。
家族や大事な人の連絡先情報があれば安否確認にも役立ちます。
「行方が分からなくなっている家族を探したい!」といった事が起きるかもしれません。
写真と情報がセットになっていれば便利なはずです。
こちらは日本赤十字社のホームページで公開されている持ち出し品リスト。
こちらにも「情報収集用品」として「家族の写真」の記載があります。
「はぐれた時の確認用」となっていますね。
家族の一員であるペットの情報を入れるのも良いです。
ペットが迷子になった時にも役に立ちます。模様や首輪の色などの特徴などを書き添えておくと良いでしょう。
SNSのアカウントやお薬情報なども
回線ダウンで電話が繋がらないことも想定されます。
災害時に「X(当時Twitter)」が役にたった、心強かったというのは多くの方が言っていましたね。「SNS」のアカウントを書いておけば、素早く安否確認ができる可能性があります。
常用のお薬情報なども、避難時にはわかっていると安心。
自分にとって必要そうな情報を適宜入れておきましょう。
あんしんアルバム用情報カードを提供しています
「あんしんアルバム」を簡単に作っていただけるよう、キットのご用意もあります。
ご自身でアルバムをご用意するのが大変という方はどうぞご利用ください。
また、情報を書き込みやすいように、情報カードのテンプレートをご用意しています。
ダウンロードしてお使いいただけます(ダウンロード無料)。
「災害ダイヤル171」の使い方や「緊急時WiFiファイブゼロジャパンについて」
「公衆電話の使い方」といった説明カードもご用意したので、お使いください。
一緒にテレホンカードも差し込んでおくのも良さそうですね。
情報カードはこちらからダウンロードできます。Lサイズでプリントしてくださいね。
あんしんアルバム用見出しカード無料ダウンロード
個人情報満載のアルバムとなりますから、取扱には注意しましょう。
紛失による情報漏洩が心配でしたら、全て記入する必要はありません。
どんな写真を入れる?
気持ちを落ち着かせるために
「あんしんアルバム」の目的の1つは、心の安心を図ることですので、
見る人がホッとするような写真が入っているのがオススメです。
- お気に入りの家族写真
- 好きなものの写真
- ペット、赤ちゃんの写真
- お友達の写真
- 大切にしている思い出
- 楽しかったイベントシーン
などが入っていると良いでしょう。
安否確認や身元確認の促進のために
家族情報カードと本人の写真を見開きで入れるとわかりやすいです。
本人の写真も全身写真の方が特徴がより分かりやすいです。
どんなアルバムを使えばいい?
非常用持出袋には必要最低限のものを入れるかと思います。
あまり荷物が多いと避難時にも負担になりますので、小さなポケットアルバムをオススメしています。
情報カードの内容が変わることもあるでしょうし、写真を変えた方がいい場合もあるでしょう。ポケットアルバムなら差し替えやすく便利です。テレホンカードも入ります。
防災の日などに、備蓄品チェックとともに内容を確認するようにすれば、
写真を見返す楽しい時間にもなります。
例えばこちらのような小さめのポケットアルバムはいかがでしょうか?
このアルバムの場合、表紙・裏表紙もポケットになっていますので、
楽しくカスタマイズすることも出来ます。
たくさん写真を入れたい!
小さなアルバムですので、ページ数に限があります。
「たくさん写真を入れたい!」
という場合には分割プリントを使ったり、あらかじめスマホなどで複数の写真をコラージュしてからプリントしてはいかがでしょうか。楽しいアルバムになりそうです。
写真を守るという側面から
水害時対策
災害には水害もありますので「あんしんアルバム」は水でぐちゃぐちゃ・・・にならない方が良いですよね。
一般に写真店で提供されているプリントやセルフプリント(コンビニや家電量販店などに設置してされているセルフプリンター)は丈夫です。
おうちプリント(インクジェットプリント)を使う際には、コピー用紙ではなく、写真専用紙を使ってください。
アルバムごとジッパー袋に入れていただいても良いかと思います。
データ破損対策
写真をデータでのみ保管している!というご家庭も多いでしょうか?
万一、写真データが壊れた時には、復旧が難しいこともあります。
そういった意味でも写真がプリントされているというのは安心です。
この「あんしんアルバム」だけでもプリントしておこう!そんなお声も寄せられています。
防災を考えるきっかけに
このアルバムを作ることで、防災を考えるきっかけにもなっています。
アルバムの中に何を入れるか検討すると、もしもの時に家族がどこにいるのか、何が必要になるのか、といった想像力が働きます。
そこで、「非常時にどう行動するか」「どう連絡を取るか」「必要なものは何か」など話し合うきっかけにもなります。
東京では「東京防災」という素晴らしい情報雑誌が提供されているので、
防災知識としては、こちらも大変参考になります。ご紹介まで!
防災ブック「東京防災」について(東京都防災ホームページ)
あんしんアルバムキット
※あんしんアルバムは作成キットのご用意もあります。是非ご利用ください。
ご自身で情報カードを用意したりアルバムを購入する手間がないのでご好評いただいております。
あんしんアルバムキットのご提供
関連記事:子育て情報サイト「ともえ」
アルバムで作れる『安心』|ママの防災~できることひとつから~