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「絵を見る技術」で知る「角丸パンチ」のすごい秘密。アルバムデコレーションがもっと楽しい

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シワ姫

はーい!シワ姫よ!

今日は「絵画の見方」を楽しく知ることができる本「絵を見る技術」。
そちらを紹介しながら、写真の「角」について考察するワ。

何気なくやっていたアルバムのデコレーション。
それにも深い意味があった・・・!そんな話ヨ。

(2020年7月8日公開。最終更新日2021年4月10日。)

名画に目を奪われる秘密を紐解く「絵を見る技術」

みんなは絵画を見るのはスキかしら?

「世界の名画を日本で特別展示」なんてのがあると、大抵美術館は大混雑。
「全国にこんなに絵が好きな人っていた??」って思っちゃう。

だって、だいたい学校ではろくに絵の見方なんて教わってない。
「有名だから何かいいんデショ?」的な方が多いんじゃないかしら。

でもそんな理由が実はとっても大事なのヨね。
「有名だ」「名画だ」と言われる絵画には、そう言われる所以がある。長いコト愛されている理由があるってこと。
それを明文化できない人が多いだけ。姫自身も、なんかそこんとこモヤモヤしてたのヨね。

でもついに!絵画がすごいという理由を解き明かしてくれている本をみつけたワ!
読み応えも抜群のとても面白い本。
絵を見る技術 名画の構造を読み解く


そもそも人は単調なものよりもあちこちに目を奪われる要素があるものが好き。
そういうものを美しいと感じたり、じっと見入ってしまったりする。

お花1輪でもそうヨね。
お花の部分はもちろん、細部の葉脈にまで心奪われて眺めていたりすることってあるデショ。
実際、そういう美しいと思える環境の中にいると気分がいいワね。
そういう場所にいた方が人は幸せに近づけるらしいワヨ。

画家さんはその絵に長くとどまって欲しい・・・!

画家さんは1枚の絵にできるだけ長くとどまっていて欲しいと思うもの。
そんなことも本の中では、時折触れられているワ。
当たり前のようだけど、「そうか!」と思うワね。
画家の描き出している世界にじっくり浸って欲しいのヨ。

惹きつけられて眺めてしまう絵には、それだけの仕掛けが沢山詰まっている。
それを改めて知ることが出来るワ。

視線をそらさない仕掛け:リーディングライン

今日はその中でも絵画を見るときのリーディングライン、視線の動きね。
中でも「角」に秘められた秘密をアルバムのレイアウトに重ねて話をするワね。

四角い絵画にはそもそも目の注意を惹きつける引力が備わる場所があるのだそう。
それは中心、そしてヨ。

四角とか三角とかの形を、人は一瞬で認識できるのです。ということは、視線が中心から外れ、角に近づけば近づくほど、目はそっちにキュッと吸い寄せられてしまうということ。そして、そのまま画枠の外に出て行ってしまうのです。

絵を見る技術 名画の構造を読み解くより

つまり、角を意識させない構成って視線を逸脱させないためにはとっても大事だというコト!

本の中では具体的に名画を使ってそれが説明されていてとてもわかりやすいワ。
写真で言うと例えばこんな感じ。


丸いフロートの輪郭のおかげで、視線は中心部に向かいやすく、
しかもその視線がそれにくい!

角丸パンチって実はすごい!

さて、ここからフリーレイアウトアルバムの話にいくワよ。
写真用にも販売されている角丸パンチって知っているかしら?
こんなヤツ。

アルバムを作るときに、こればかり使う人もいたりするくらい人気の道具。
角が丸くなるクラフトパンチよ!爪切りのようにパチンとするだけで紙の角が丸くなるの。

これを使うと、その名の通り「角が取れて優しくなる」。
そんな説明になるんだけど、「絵画の秘密」的にはそれだけじゃなかったのね!

角を丸くするだけで、写真への滞在時間が長くなる!

右の写真の方が真ん中への求心力が強くない?!

角を取るならシールなどで飾る方法も

角を丸くする以外に、角を消すというか隠すという方法もよくやらない?

これも前述のような効果があるワね!

これはマスキングテープの例だけど、写真を邪魔しないよう、
あくまで添え物としての配色と量にしなくてはいけないのが難しいところかしら。
でも、楽しさもプラスされて、眺めてしまうはず。

無意識にやっていたアルバムデコレーションの価値

写真の角を丸くしたり、写真の角にシールを貼ったり。
手作りアルバムを楽しんでいる人は、きっと無意識にそんなことはやっているんじゃないかしら。

おそらくそれは、理屈というより感性でやっていたかもしれない。
「美しい」「かわいい」とか「この写真をずっと眺めていたい」「見て欲しい」とか、
そんな気持ちの現れよね。

フォトブックや、ポケットアルバムも浸透してきているけれど、
いまだにこういった「手作りアルバム」が愛される所以は、
こんなところにもあるのかもしれないワね。

デコレーションにかけた時間自体も愛おしくなったりするワね!

・画家さんが1枚の絵を隅々まで眺めて欲しい、長く絵にとどまって欲しいという思い。
・この写真で幸せな気持ちを1秒でも長く共有したい、そんな思い。

そりゃ、技術的にはいろいろあるでしょうけれど、
決して別物ではないんじゃないかしら、と思った姫でした。


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